会報 SHORT-NEWS[2013年10月号#296 一覧]

全国大会花は咲く.png

NPO法人目黒ユネスコ協会 会長 相 良 憲 昭

 全国大会が無事終了しました。一般会員・青年会員からフレンドシップ・メンバー、合唱団コスモスの年少者たちと保護者の方々に至るまで、目黒ユネスコ協会の皆さんは、それぞれのお立場で全力を発揮してくださいました。心からのお礼とお祝いをお伝えしたいと思います。目黒区の行政担当者、協賛に応じてくださった区内の企業や団体も忘れることができません。さらに、呼びかけに応じて一緒に働いてくださった都ユ連の皆さまにも感謝・感謝です。

 いささかのためらいを覚えつつこの大会の主催を引き受けましたが、大震災以降の活動において、被災地支援を大きな柱の一つとしている目黒ユ協にとって、「東日本大震災から2年半・・・」を標榜している大会を看過することはできませんでした。さらに近年の全国大会が、各地ユ協の会員の高齢化や減少傾向を反映してマンネリ化しているのではないかという印象のもとに、全国大会に新しい血を呼び込みたいという気持ちもありました。

このような私たちの問題意識に見事に応えてくれたのが、青年会員であり、コスモスの子どもたちでした。活動報告者に選ばれた目黒ユ協の青年部は、高校生や大学生たちだけでなく幼稚園児まで動員して、震災地支援の現状をユーモアを交えて報告してくれました。そして、最大のヤマ場は大合唱「花は咲く」です。広い舞台に溢れるように並んだ出演者たちは、文字通り老若男女、日本人・外国人を問わず心を一つにして、そしてある者は涙を浮かべながら歌ってくれ、客席の参加者たちに大きな感動を呼び起こしました?。

?これまでの全国大会で、これほど多くの青少年が活躍したことはなかったと思います。その意味でも、この大会を引き受けたことの価値は小さくありません。そして、実に多くの方から賛辞を頂戴しました。その中には松浦前ユネスコ事務局長や、陶(タオ)世界ユネスコ協会・クラブ連盟副会長などがおられました。

この全国大会を通じて、目黒ユ協の会員の間にも新たな絆が生まれたことを確信しています。ありがとうございました。

太鼓.jpg

大会は石巻市雄勝町の「伊達の黒船太鼓」の力強い演奏で始まった。続いて司会の開会宣言、被災者への黙とう。松田日ユ協連会長、相良都ユ連・目黒ユ協会長の主催者挨拶後、外務省・文部科学省の来賓祝辞、松浦前ユネスコ事務局長、中国・韓国からの来賓や、青木区長、小笠原教育長のご紹介と、目黒区を代表して青木区長の歓迎の言葉が続き、式典は終了した。   

基調講演は松田会長による「次世代に引き継ぐ魅力あるユネスコ活動の展開に向けて」で、今大会のテーマを熱く語られた。

報告「ありがとう。そして、これからの絆へ」では、日ユ協連の東日本大震災子ども支援募金事業のユネスコ協会就学支援奨学生や保護者の発表があり、会場から温かな応援の拍手が送られた。続く目黒ユ協青年会員による「メッセージ/被災地支援を経験して」は、街頭募金の様子をユーモア溢れる寸劇にし、好評だった。

パネルディスカッション「震災支援からの学びを明日へつなげるために」。支援の今後について、真摯な話し合いの場となった。

1日目最後は、「花は咲く:明日へー未来を背負う子どもたちと一緒に歌いましょう」。目黒ユ協の青年、年少会員コスモス、フレンドシップメンバー(アルバニア大使夫人・赤ちゃんを抱いたトルコ人夫妻・インドネシア青年・他)、気仙沼から駆け付けてくれた水梨小学校・区立五本木小学校の児童と先生、都ユ連子どもキャンプ参加の青年たち、演奏者、他総勢80余名が舞台いっぱいに広がって、被災地応援歌「花は咲く」を大合唱会場の心を一つにつなげ、深い感動に涙ぐむ人たちもいらしたと聞く。

レセプション2.jpg18時からのレセプションは収容定員の関係で小ホールとホワイエの2か所での開催となり、また大勢の若い人たちの参加を期待して、料金も通常の半額(アルコールなし・立食)とした。小ホールでは軽音楽の演奏もあり、世代を超えた交流で盛り上がった。

大会2日目は朝から台風による大雨で開催続行が危ぶまれたが、千玄室氏UNESCO親善大使の特別講演、来年開催の北海道知床ユネスコ協会のお誘いチャリティ抽選会と、予定のプログラムを盛況の中、終了出来た。

目黒区、同教育委員会、区芸術文化振興財団、エコライフめぐろ推進協会、他たくさんの関係団体の皆さま、都ユ連、目黒ユ協のボランティアスタッフ、司会、陰マイク、舞台裏方、受付、会場案内、協賛募集、レセプションなど、スポットライトの当たらない縁の下で、大会をしっかり支えてくださった、すべての方々に心からの感謝を申し上げる。この大会の豊かな実りが、今後のユネスコ活動の糧となることを願う。

事務局長 斉藤真澄

付記:基調講演、特別講演他については、日ユ協連のHPをご参照ください。



  



青年発表.jpg参加:約40名  目黒ユ協青年会員、年少会員コスモス、
慶応大学ユネスコクラブ

 東日本大震災から2年半が過ぎた9月14日、「ユネスコ活動が発信する未来に向けたメッセージ」をテーマに、第69回日本ユネスコ運動全国大会in東京が開催された。

全国から多くの方々が一同に集うこの全国大会において、青年部が震災以降行ってきた支援報告をさせていただいた。10分間の報告の中で、私たちの思いをどのように伝えることができるのか、何度も話し合いを重ねてきた。その結果、私たちが街頭募金活動の中で感じてきた道行く人々の変化を劇で表現することにしたのである。この劇に際しては、コスモスの小学生から、学生そして外国人と、本当に多くの方々が協力してくださった。小学生が舞台に出てきた際には、会場全体に明るい笑顔があふれた。

募金寸劇.jpg震災から2年半が過ぎたが、未だに多くの方々が苦しい状況での生活を強いられていることを決して忘れずに、これからも細く長い支援を続けていきたい。また、支援報告に際して本当に多くの方々のご協力をいただいたことをこの場をお借りして感謝申し上げたい。          

青年会員 西村英恵              

          

                                    

9月14日、気仙沼から水梨小学校の児童13名が8時間のバス旅を終えめぐろパーシモンホールに到着した。休む間もなく子供たちは、コスモスやフレンドシップメンバーそして青年達と共に舞台に上がり、会場を埋めた日本ユネスコ運動全国大会参加者と共に元気に「ふるさと」「花は咲く」を合唱した。レセプションでは、生バンド演奏に合わせて踊り、会場を大いに盛り上げてくれた。写真撮影に集まった子供たちの顔には、メンバー達と交流出来た喜びが満ちていた。

羽田神楽.jpg翌日、地元の伝統芸能「羽田神楽」を"目黒SUN祭り"野外会場で披露する予定となっていた。台風の影響で朝からの大雨となり披露が危ぶまれたが、「私達は毎年演奏するが、子供たちはこの日の為に気仙沼から来たのだから是非踊りなさい」と気仙沼の団体が舞台を譲って下さり、区民センターホールでの披露となった。始まる前は緊張顔だった子供たちは、舞台に上がると自作のとさかを被り、神事に使う「ごへいそく」を手に、暖かいオレンジ色のライトの中で息の合った鳥舞を披露した。小学校高学年となると上級生から舞い方等々を習い、伝承しているとの事だった。素朴な中にも地元の強い繋がりをもって舞う子供たちの姿は、とても大きく見えた。

短い東京滞在を終え帰路につく時には、応援に来たユネスコの青年達と長年の友との別れのように、笑顔で手を振り合っていた。震災で心に大きな傷を負っているのであろう子供達に、本当の笑顔が戻るまで、被災地支援は続けていかなければと改めて強く感じた。宮下・望月両副会長はじめ青年達が地道に続けている活動が、確かに実を結んでいる事を目の当たりにし感動した二日間となった。

理事 加藤光子

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