会報 SHORT-NEWS[2016年4月号#316 一覧]

2016年2月23日(火)12:00~ 田道ふれあい館・目黒雅叙園 参加46名

316kouryuu.jpg日本語教室終了後、フレンドシップメンバーとスタッフで、目黒雅叙園百段雛まつり見学に行った。
冬寒の中を徒歩での移動もあり、事故があっては、天候はとスタッフの心配は尽きなかったが、前夜の雨も上がり寒さも和らぐ中、めぐろ学校サポートセンターを出発した。田道ふれあい館で昼食。教室で練習した自己紹介でお互いの心も打ち解け、再び目黒川沿い遊歩道を、目黒雅叙園に向かった。
今年の展示は「みちのく雛紀行」のテーマで、東北の武家に伝わる逸品から庶民に愛された郷土玩具のお雛様まで、みちのく各地で花開いた雛飾りの数々が東京都指定有形文化財「百段階段」の各部屋に展示されていた。
その中に、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた大槌町で、津波の跡から見つかったお雛様も展示されていた。どんなにか大切にされていた品だろうに...と思うと心が痛んだ。
百段階段の各部屋の見事な装飾に興味をもつ人、雛飾りに興味を持つ人、短い時間ながら日本文化に触れ楽しむことが出来た。
集合写真に溢れる参加者の笑顔をみると、旗を持ったり、グループを引率したスタッフ、昼食会場で準備をしたスタッフ、皆の努力が実を結んだ証と嬉しく思う。日本語を学ぶばかりでなく、こうして様々な国からのメンバーと交われる喜びを、一人でも多くの人に味わってもらいたいと思う。今回の見学会のために、チケットを提供してくださった"めぐろ観光まちづくり協会"にも御礼を申し上げたい。
       

日本語教育委員長 加藤 光子

316sagara.JPG主催:目黒区教育委員会    主管:目黒ユネスコ協会
2016年3月26日(土)14:00~16:00 場所:青少年プラザ 参加29名
講師:相良 憲昭  NPO法人目黒ユネスコ協会 会長

相良会長による「ユネスコ:世界平和の回復のために」とは、いったいどんな切り口になるのか。興味津々な講座が始まった。
まず、日本がユネスコに加盟することになったいきさつが興味深い。昭和20年連合軍に占領され昭和27年に主権回復したが、ユネスコへの加盟が認められたのは、その1年前だった。一方、昭和22年には世界初のユネスコ民間団体であるユネスコ協会が仙台において設立され、その後、各地に相次いでユネスコ協会が誕生した。その中には我々の目黒ユネスコ協会も含まれていた。
ユネスコ活動に携わるわれわれは、過去60年以上にわたって、ユネスコ憲章前文の「人の心の中に平和のとりでを築かなければならない・・・」と謳ってきたが、今、いささかの無力感を覚えざるを得ない。戦争がなぜ起きるかについて、ユネスコ憲章はその前文第3節で、「相互の文化や風習を知らないことによって、人々の間に不信や疑惑が生じ、その不信や疑惑による不一致が戦争へとつながった」とある。すなわち、自らの文化は他者の文化に優っているという優越感こそが、戦争や武力紛争の根本原因だというのである。ところで、文化とは何だろう。B.タイラーという19世紀中葉の英国の人類学者は、
「文化とは、知識、信仰、芸術、道徳、法律、風習、その他獲得された能力・習慣である」といっている。世界最古の文化の定義である。言語学者の金田一春彦氏は「人には個性がある。社会にも個性がある。社会の個性を文化という」ときわめて秀逸な定義を行っている。人の個性に優劣がないように、文化にも優劣の関係は本来存在しない。それにもかかわらず、人は己の文化を他者のそれと比較しようとしてきた。これこそがユネスコ憲章がいう戦争の原因なのである。文化(特に言語、宗教)は社会集団の構成員にとって、アイデンティティの源である。他者はそれを犯すことはできない。
日本社会は幸いにしてきわめて高い文化的同質性を享受してきた。生活・風習、言語、宗教、教育等々の同質性が高いために、日本社会は安定を維持してきたのである。
 講演の後の質疑応答では、かつてのユーゴスラビア内戦や湾岸戦争、また今もシリア内戦などで多くの悲劇が生まれているが、ユネスコはどう向き合うべきか、さらに「ISや北朝鮮の動向は」といった多くの疑問が提出された。講演後のアンケートでは「相良先生を囲んでのやりとりが充実していた。是非続きが聞きたい」などの感想が寄せられた

 研修委員長 山本 一雄    

主催:目黒区教育委員会    主管:NPO法人目黒ユネスコ協会
2016年3月5日(土)14:00~16:00  八雲小学校 参加児童・保護者30名
指導:サークル「東工大サイエンステクノ」

316risuukyousitu.jpg緑の校庭を通り、東工大生に迎えられ理科室に入る。宮下副会長の挨拶後、"静電気はかせのびりびりショー"が始まった。進行役の学生が実験台のカップに触れビリビリすると騒ぐ。博士の登場。「静電気を体験してみよう」と子供達に呼びかけ、博士を中心に手を繋ぎ輪になる。博士がカップに触れた途端、ショックで「うわっ!」と全員手を離した。そこで静電気を溜めるカップ(ライデン瓶)を作ろうと、材料(プラスチックカップ2個とアルミ箔、セロテープ、ハサミ、下敷き)が配られ工作に入る。人の作品が気になる子、黙々と作る女子群、お母さんと仲良く作る子など多様だが、土曜の午後のせいかお父さんの見学も加わり、子供達は皆楽しそうだ。次に"静電気に種類があるのか?"との実験だ。空中に放たれたスズランテープで作った浮遊物に、学生が塩ビ管を近づけるとふわりと逃げる。今度はビーズにゴム風船を近づけるとくっついてしまう。静電気にはプラスとマイナスがあり、プラスどうしでは離れ、プラスとマイナスでは引き合うことを学んだ。
今回は東急ケーブルテレビの取材が入った。子供達と大学生へのインタビューもあり、3月17日より4日間放映された。          

広報 篠田 啓子

2016年3月17日~19日  参加6名(うち青年会員3名)

目黒区の友好都市である宮城県気仙沼市を訪れました。今回の主な目的は、今後の支援活動について気仙沼市長や教育長との面談、目黒さんま祭りに招待した月立小学校の卒業式への参加、気仙沼と仙台のユネスコ協会との交流です。
私はこの復興支援活動の目的として"この震災をみんなが忘れないよう声掛けをしていく"という意識をもっていました。しかし市長は、「忘れないで、と(被災地側が)言うのはおこがましい」と語られ、被災地側の意見をなかなか聞けなかったのでとても価値ある一言を頂けたと思いました。
被災者が訴えたいのは大きく3つ。「1つは復興に尽力する人々と触れ合ってほしい、2つ目はこれから起こる震災にどう対応すれば良いか、防災について学びに来てほしい、最後は気仙沼のような田舎で暮らすことの良さを、もっと知ってほしい」とのことです。これを受けて、今後は被災地を忘れないための活動だけでなく、現地に行きたくなる様な活動も始めたいと思いました。
316kesennnuma2.jpg卒業式は、3人と少人数だからこその、とても心温まる式でした。一人ひとりが大きな夢を持ち、進んでいこうとする姿を見て、何らかの形でこれからも関わっていければと思いました。
最終日には仙台で、70周年を迎える仙台ユ協の青年たちと交流しました。民間ユネスコ発祥時の建物を見学し、これまでの活動について、今後の活動、どう連携していくか、など深く語り合い非常に有意義な時間を過ごしました。
3.11から5年が経ちました。震災が過去の物となり少しずつ忘れられていく中、未だに仮設住宅に住む方々、未完成の堤防等、復興にはたくさんの課題が残っています。目黒ユ協の一員として1つでも多くの課題を気仙沼の人たちと協力して解決していきたいと思います。今回、宿泊・食事・移動にご協力くださった被災当時の小学校校長小野寺先生や現地の方々に感謝し、これからも復興支援活動に尽力しようと思います。
     
青年会員 松尾 俊吾

主催:目黒区教育委員会
主管:NPO法人目黒ユネスコ協会
会場:緑が丘文化会館

「古代技法で作るガラス工芸 パート2」
講師:由水 直樹氏 2月4日~3月17日(木)全5回

316garasu.JPG「古代技法で作るガラス工芸」を簡単に説明すると、まず、粘土で自分の作品の原型を作り、その原型を耐火石膏で型取りし、その石膏型にガラスの粒を詰め、電気炉で焼成して作るという方法。ルーツは紀元前15?16世紀のメソポタミアといわれ、その技法を近年、国内のガラス作家により改良を施され現代に伝えられている。今回も由水先生と助手の泉澤講師、米山講師の丁寧な指導で皆さん頑張り、素晴らしい作品(時計、皿)が出来た。講師お三方の作品と共に、今回の教室の作品は秋に行われるユネスコ美術展に展示させていただく予定。どうぞお楽しみに。


「水墨画初級~中級」316suiboku.JPG
講師:林 裕紀子氏 2月5日~3月11日(金)全5回)
まず基本である竹、梅、蘭を習う。墨を磨りながら心を静め画紙に向かい筆を運ぶ。初心者の方の思うようにいかないところで林先生のアドバイス。そのうち隣同士の覗きあい。笑いが漏れる。授業も進み、3、4回目で南宋画の模写、5回目で静物の写生で終了。今回も折々に先生から水墨画の歴史や文化のお話と、絵を描くうえで大切なのは身近にある山川草木の対象をよく観察して描く事。これに尽きると教わる。短期間ではあったが皆さん和気あいあいとなり、この時を楽しんでいただけたようだ。

美術教室担当 望月 昇

     

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