3月18日早朝、為季・宮下両副会長に同行し、気仙沼へ向かう。一関のホームに降りたつと、冷気に思わず身が引き締まった。東北の春はまだ遠い。大船渡線に乗換えると、二両編成の車両は荷物を背負った若者でいっぱいになる。ボランティアの学生たちだ。定期的に被災地の学校を訪れているという。2年を過ぎても続いていることが嬉しい。 

駅に着くと、出迎えの山本校長先生の車で一路、市立月立小学校へ。今回の気仙沼訪問は、今後の支援について現地の声を聞くことが目的だが、そのきっかけは月立小から卒業式へのご招待だった。山間の小学校(全校児童35名)に一歩足を踏み入れると、その素晴らしさに、一同、目を丸くする。床材、梁、床柱...ふんだんに素木が使われていて、洒落たホテルのようだ。震災後、東京消防庁の隊員が宿泊したという校舎の下方には旧校舎が文化財として保存され、その前には仮設住宅が並んでいた。案内の山本校長先生もまだ仮設暮らし、と伺い、一瞬言葉を失う。校長室で山本先生は、月立小の児童たちと目黒ユネスコ協会の交流に触れ、その活動を通じてどんなに子供たちが自信を持ち、成長したか、を熱く語られた。そのお話をぜひ目黒ユ協の会員に、とお願いしたのが、上記の原稿である。

午後、気仙沼教育委員会との面談前にタクシーで被災した湾岸を巡った。瓦礫はすっかり片づけられ、建物の基礎だけが升目のように残っている。車の通る道路は2m嵩上げされていて、水田のように見えるところが旧市街地だった。

市役所へ戻り、今後の支援活動について意見交換する。新たな事業より、これまでの活動を発展・継続することが、相手の負担にならない支援につながる、との提言をいただいた。

最後に気仙沼ユネスコ協会会長を訪ね、9月の全国大会には、目黒で再びお目にかかりましょう、とお約束し、帰途に就いた。         広報 林 多香子


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