2013年5月21日 15:00~16:15
出前授業担当(目黒ユ協青年会員) 西村英恵 富澤明久
出席者:修学旅行生16名 引率教諭1名 目黒ユ協 相良会長他6名参加
初夏を思わせる緑の香りの中、三重県から清々しいお客様を迎えた。伊賀市立崇広中学は、国史跡上野城の敷地内にあり、隣接する藤堂藩藩校の「崇廣堂」に因んで名付けられ、旧城下町に佇んでいると引率の先生が説明された。「修学旅行で名所旧跡巡りだけではなく、ユネスコの勉強に参加する中学生へ感謝するとともに、富士山が世界文化遺産に登録されたこの時期に、ユネスコを身近に感じてもらえれば嬉しいです」との相良会長挨拶に続き、目黒ユ協の参加会員の活動紹介から始まった。
出前授業の担当者は大学生の青年会員2人だ。わかりやすくまとめられた、「ユネスコについて」のスクリーン画像をもとに授業は進められた。まず、ユネスコの成り立ち、民間活動紹介、ユネスコとユニセフの違いなど説明もとても明解だった。青年会員活動においては、夏のつどい、国際交流を楽しむ様子、東日本大震災支援として「大学生になり東京へ出てきたら目黒ユ協に入会を」と、富澤さんがPRをつけ加えた。世界寺子屋運動、カンボジアスタディツアー参加紹介の頃には、過密スケジュールにより来校時疲れの見えていた中学生達も、元気を取り戻し画面に見入っていた。特に防護服を着た西村さん自身の、地雷撤去わきを通学する生徒に付き添った映像には、驚きの表情を見せていた。グループワークでは写真が渡され、タイトルをつけ国名を当てる企画となった。銃武装したイスラエル女兵士の1枚の写真に、中学生は、「女性に武器をもたせるな!」とのタイトルをつけ、理由の問いかけに、「女性が武器を持つ状況はよくないから」と答えた。最後に生徒からの「書きそんじハガキ1枚でどういうことが出来ますか?」の質問に、それぞれの国により異なるが、かなりの文房具に換わることを具体的に伝えた。わずか一時間余りではあったが、日本と支援国の物価や価値の違い、また青年会員体験より世界の生の状況を知り、真剣に捉えた中学生達は、心に残るものを持ち帰ったことと思う。
広報 篠田啓子
[投稿日:]