2013年8月13日(火)-15日(木) 2泊3日
国立中央青少年交流の家 参加:7か国42名
今年も学びの夏が始まった。今回の夏のつどいのテーマは「世界を知る」。東日本大震災をきっかけに、日本という国に対して自分たちに何ができるかを2年間考えてきた。そして今年はより広い視野を持ち、平和な世界を作るにはどうすれば良いかを考えるために、このテーマが掲げられた。今回は例年に比べて参加国が少なく感じられたが、その分ひとつひとつの国について深く知ることが出来た。
初日の富士「樹空の森」で行われたアクティビティを始め、様々な活動を通して、国籍、性別、年齢を超えた新たな友情も生まれたことだろう。
2日目にはJICAの高田宏仁氏による「JICAの支援活動や地球環境、貧困」についての講義が行われ、先進国と途上国の間での意見の食い違いなど、普段の生活からは知ることのできない新しい世界の見方を学ぶことができた。高田氏の「貧しい国や地域へは物資ではなくその物資を作るための技術での支援をすることが大切なのだ」という言葉が、安易な援助を考えがちな私には非常に印象的だった。
最終日に3日間のまとめとして『もし世界が100人の村だったら』という本を題材に言語や文化の異なる人々が、共に平和に暮らすにはどうすれば良いかを考えた。青年や大人だけでなく小学生なども意欲的に話し合いに参加し、「皆が畑で食べ物を育て、パーティをして仲良くなる」や「お互いによく話し合い、相手の文化を知る努力をする」といった個性豊かなアイディアが発表された。参加者それぞれが今回のつどいから「世界の平和とは何か」を考えることが出来たようである。運営にあたっては今回も多くの高校生・大学生を中心としたボランティアスタッフの協力を得た。夏の集いを今年も無事に終えられたことは、スタッフひとりひとりの力があってこそであった。今後もここで学んだことを多くの場面で生かせるように努力していきたい。また、中学生など、次に活動を担うより若い世代が新たな力を生み出せるよう援助していきたい。
青年会員 前田 明里
[投稿日:]