主催:目黒区教育委員会  主管:NPO法人目黒ユネスコ協会  

     参加:80名(内外国人39名)

     2013年12月4日(水)9:30~16:00 サッポロ銀座ビル・新歌舞伎座  

1001-2.jpg 今年度の日本文化紹介は装いを変えて4月に開場した歌舞伎座での歌舞伎鑑賞を計画した。
杮葺落ということで連日満席の盛況。真夏の暑い時に予約を申し込んだが、1か所に80席を確保できる一番早い日は12月4日であった。
 歌舞伎人気は目黒区でも同様で、200名を超える応募があった。抽選に外れた大勢の皆さまに深くお詫びを申し上げる。
 好天に恵まれた当日は、中目黒駅から小グループで銀座へ向かった。観劇に先立ち4丁目の角にあるビルの9階「スターホール」で交流会を行った。歌舞伎の開演時刻も迫っており、国名と名前だけの簡単な自己紹介ではあったが、会場は和やかな雰囲気に包まれていた。いろいろな国の人が参加していることに気づき合い、初めて出会った人たち同士も気軽に言葉を交わしていた。
 十二月大歌舞伎は、通し狂言「仮名手本忠臣蔵」である。「義経千本桜」「菅原伝授手習鑑」と共に歌舞伎の三大名作と称される演目である。江戸時代に実際に起こった有名な赤穂浪士による仇討ちを劇化した義太夫狂言であるが、江戸幕府の法度に背いた事件を実名で物語にできず、時代背景を室町時代へ、登場人物の名前も大石内蔵助は大星由良之助、浅野内匠頭は塩治判官、吉良上野介は高師直という役名で登場する。あれこれの分かりにくさの解消のために全員にイヤホンガイドを用意したことも好評であった。
 当日にお願いしたアンケートには、「よい企画であった」「初めて歌舞伎をみて感動した」「幕間には幕の内弁当を食べながら隣席の外国の人とも話ができたのはとても楽しかった」「会員ではないが、今後お手伝いできることがあったら参加したい」などのたくさんの感想が寄せられた。運営に協力して下さった方々に感謝しつつ、3月実施の第2回目の交流ひろばの企画に取り組んでいる。

交流 久富美智子


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