??平成25年11月8日、フィリピンに史上最大級の台風30号が上陸しました。被害は、フィリピン中部を中心に、死者・行方不明者7000人以上という規模に上り、400万人の避難者を含め約1200万人が被災したと言われています。
私は、所属する日比交流支援サークルの活動で今年2月にセブ島を訪れました。その際に被災地に住む方々や支援団体の職員に話を聞いたところ、台風から5ヶ月が経った現在でも、未だに支援の行き届いていない地域が多いそうです。
日本ではレイテ島が注目されていますが、実際はフィリピン全土で公共施設・建物の崩壊や人的な被害が報告されています。日本ユネスコ協会連盟でも、カトリック修道会の聖心会に寄付金を送り、その資金はレイテ島で被災した人々の生活支援に役立てられています。
今回私たちは、交流先であったセブ島北部にあるボゴ市の小学校を慰問に訪れました。校舎の大部分が被害を受け、教室の屋根なども飛ばされたほか、生徒の多くが家を失い親族の家に身を寄せているそうです。現地の日系NGO職員の方々が主体となって復興支援を行っていたため、集めた寄付金は同NGOに寄付させていただきました。現地では慰問コンサートを開催し、小学校の音楽の先生より要望のあった楽器数台と日本の小学生からの励ましの手紙を寄贈しました。しかし、現地の方々が必要としているのは、物資ではなくお金だという話を聞き、学生の私たちには資金面での援助には限りがあると実感せざるを得ませんでした。ですが、私たち学生だからこそできる、長期的な交流を通した子どもたちの心のケアは全力で行っていきたいと考えています。訪問時に同小学校の先生方と話し合うことができ、帰国後もメールで連絡を取り合いながら楽譜を送るなど、交流を続けています。
これからも、自己満足に終わらない活動をモットーに、現地の子どもたちのために全力を尽くしていきたいと考えています。ご支援くださった方々に、心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。
青年会員 柿崎 安里
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