今年も目黒ユネスコ協会恒例の「夏のつどい」が8月14日から16日までの3日間、御殿場の国立中央青少年交流の家で開催されました。目黒ユ協の夏のキャンプは、「リトリート」という名称のもとに、長野県和田村で行われていたころから数えると、四半世紀もの長きにわたって続いています。「リトリート」時代に比べると、今の「夏のつどい」は参加者の年齢層が多様化し、特に小学生が増えているようです。「リトリート」では壮年会員が多く参加して、準備や運営にあたっていた記憶がありますが、「夏のつどい」では大学生や高校生などの青年会員が積極的にさまざまな役割を果たしています。数あるユネスコ協会の中でも、目黒ユ協ほど活発な活動を展開している青年部は他に類を見ないと私は信じています。
しかし、問題がないわけではありません。青年会員の中心となっているのは、主として高校生と大学生ですが、高校生がユネスコ活動に専念できるのはせいぜい1?2年の間だけで、3年生になると大学受験が控えていて、青年たちの活動から足が遠ざかってしまいます。一方、大学生については、活動的で責任感が強く、何をやらせてもそつなくこなせるといった会員が少なくないのですが、そのような人たちほど、自分の大学でも部活やクラブ活動で多忙な日々を過ごしているようなのです。大学生は3年生の途中あたりから卒業論文の執筆や就職活動が本格的に始まり、ユネスコどころではなくなります。そして、卒業すると、まず例外なくユネスコ活動から姿を消してしまいます。
目黒ユ協は今年創設60周年を迎えます。さらに80周年、100周年を視野に入れて、青年や年少会員が永続的にユネスコ活動に携わることができるよう、われわれは知恵を絞ってゆかなければなりません。
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