法政大学元教授・日本ユネスコ協会連盟副理事長
今年の夏の集いは、鈴木佑司先生にお越しいただきました。法政大学法学部国際政治学科の元教授であり、専門はASEAN諸国の強権体制の比較研究をはじめ、東南アジアの政治と社会の理論的分析です。
先生は、主にユネスコの活動理念や存在意義をご自身の実体験を含めて、具体的にお話しくださいました。ユネスコ創立70周年、且つ、戦後70周年でもある今年の夏の集いの講義の冒頭では、「なぜ人は争うのか」について、私たちは学ぶこととなりました。
まずは、個人レベルでの争い事。そして関係者も少しずつ代わり国家レベルでの争いへと発展していきます。国家は個人の集合体でもあるため、個人レベルでの争い要因は国家レベルになっても不変のものもあります。それが文化の違いによる相互不信です。
そこで、私たちはユネスコ憲章に記載されている相互
理解というキーワードの重要性に気づきます。そして、それは個人レベルからのアプローチも可能だと学習しました。
最後に鈴木先生は相互理解のために行われているユネスコの小さくても丁寧な活動の大切さについて、私たちに教えてくださいました。
参加してくれた小学生には少し難しい講義とはなりましたが、目黒ユネスコ協会青年部としては、ユネスコについての漠然としたイメージがクリアになった様に思えます。今後のユネスコ活動に活かせるように努めていく所存です。
青年会員 宮崎 元規
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