主催:目黒区教育委員会 主管:NPO法人目黒ユネスコ協会
2015年10月11日(日) 10:00~16:00 参加:51名(うち外国人17名)
今年度2回目の「国際交流ひろば」は、日本文化の紹介としてユネスコ無形文化遺産である狂言を鑑賞して頂いた。狂言は、室町時代に「能」とともに形成された芝居であるが、観て笑って楽しむ喜劇である。生活の中の失敗談であったり、夫婦喧嘩であったりと、現代でも変わらないものが笑いの題材となっている。
狂言の開演時刻が午後2時であったので、午前中は「横浜ランドマークタワー」の展望フロア―から市街や港の眺望を楽しんだ。あいにくの曇り空ではあったが、それなりに風情のある横浜周辺を望めたのではないかと思う。
その後は、全員揃ってもみじ坂を上り、横浜能楽堂まで歩いた。到着後は、一室を借用して、昼食をとりつつ、自己紹介など、和やかなひと時を過ごした。参加者同士が積極的に言葉を交わし合っていた。『外国の方とカタコトながらお話ができたことは、何よりも嬉しかったです』との感想が多数寄せられた。
そして、歴史を感じさせる能楽堂での本日の狂言組は、大酒飲みの妻を離縁した夫が、新しい妻を得ようと願をかける「因幡堂(いなばどう)」と茶臼でくず茶をひきながら眠気に勝てない太郎冠者をめぐる出来事がおもしろい「簸屑(ひくず)」の2曲であった。
『普段なかなか行きにくい所へ連れて行って頂きました。若い頃は興味を持たなかったが、今になって日本の伝統芸能に接する機会を得て、狂言が親しみ易いものと実感いたしました。有意義な一日となり、有難うございました』と、諸外国の方も日本人も笑顔で能楽堂を後にした。
交流委員会 久富 美智子
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