2016年6月19日(日)11:00~16:30
会場:国立劇場 参加:81名(うち外国人39名)
主催:目黒区教育委員会 主管:NPO法人目黒ユネスコ協会
集合場所の目黒駅から永田町までは電車の乗り降りも静かにスムーズで、駅から劇場までもきちんと並んで歩き、"ありがとう"と言ってくださった参加者のマナーの良さに感心した。
最初の目的地「伝統芸能情報館」は国立劇場の裏手にあり、多様なパンフレットや衣装、映写室、パソコンなども設置され興味深いお勧めの場所である。
劇場内のレストランで美味しい食事をいただきながら自己紹介をした。色々な国の若い方達の参加が多く、上手な日本語での会話がはずみ交流が深まった。
その後、国立劇場主席芸能調査役の石橋健一郎氏に、詳細な資料とともに古典芸能、無形文化遺産、国立劇場の成り立ちなどのお話をしていただいた。
ただ残念なことに大食堂なので他の団体と一緒になり賑やかな声に阻まれ時々聞き取れず、ご講義がやりにくかっただろうと申し訳なく思った。綿密に計画を立てたつもりでも予想外のトラブルが発生することがあるという教訓を得た。
歌舞伎鑑賞教室では歌舞伎のみかたについてコミカルな説明があり、笑いの中で"あ、そうなんだ"とか"へえー"という場面があった。
歌舞伎公演「魚屋宗五郎」では、殿様に見染められて奉公に出ていた妹が無実の罪を着せられ、酷い最期を遂げたと聞いた兄の宗五郎が、禁酒を破って大酒を飲み、屋敷に乗り込んでひと暴れする。次第に酔っていく演技が見どころで外国人にも楽しめる演目であった。国際色豊かになった昨今、若い世代の人達が日本の素晴らしい文化に触れ、その魅力を知るよい機会となったことと思う。
交流 尾島 萌
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