2016年8月4日(木)~6日(土) 国立中央青少年交流の家(御殿場) 参加40名
ハリスレザ セプティアーノ(東工大/インドネシア)※原文のまま
初めての参加で何もかも手探りの状態でしたが、終わってみれば非常に有意義な3日間を過ごせたと思います。1日目は、樹空の森での活動やゲームなどを通じて他の参加者との交流を深めることができました。そして、目黒ユネスコからのレクチャーで、ユネスコの活動、そして彼らなりの日本の多文化共生の現状や必要性などについて理解することができました。2日目は移民や日本での外国人の受け入れについて、内容の濃くすばらしい講演を聴くことができました。また、ワークショップでは、自分たちでの中にあるステレオタイプの考え方について考える機会になりました。そして、夜にはキャンプファイアで、様々なゲームやアクティビティーで参加者の皆と、また一層親しくなれたと思います。最終日の3日目はなかなか馴染みのないアフリカについての講演が聞けて、そこでの生活から、アフリカ人の考え方や、そしてアフリカでの本当の現状についての情報に触れることで、多文化共生に必要な考え方などについて、少し理解が深まったのではないかと思います。この三日間を通じて、外国人として知らなかった多文化共生に関する知識が学べたほか、自分と異なる年齢層の参加者との交流を通じて、違う観点からの多文化共生(様々な年齢層)も感じられたと思います。また、かけがえのない仲間とも会うことができ本当に良かったです。この3日間の機会を作ってくれた目黒ユネスコに心から感謝します。本当にありがとうございました。
青年 ランカイト(高校生/アメリカ・日本) ※英文を和訳
私は光栄にも今年度の「目黒ユネスコ青少年夏のつどい」スタッフの一員として、チーフ通訳(中国語、英語、日本語)を務めました。我々は「多文化共生社会」というテーマに焦点を絞り、ESD(3P参照)に熱意のある多種多様な人たちを集めることが出来ました。べトナム、中国、インドネシア、日本、ネパール、バングラデシュと国籍も様々、小学生から中年まで幅広い年齢層の人々です。米国、日本、中国という多文化背景を持つ高校生として、私はこの夏季キャンプで視点を新たにすることができ、またESDへの理解も深まりました。学ぶことの多かった重要な活動の一つは、中東の難民問題と日本の難民政策に関するレクチャーでした。東京外国語大学の長谷部美佳先生(写真右)が、難民について(とりわけ中東の)及び難民問題が、多文化共生社会といかに密接な関係があるかを中心に講義されました。これまで文系の授業やインターネットで中東難民について簡単に学んではいましたが、長谷部先生の魅力的な講義で一層知識が豊富になりました。 もう一つの心に残るイベントは薪だけの燃料で夕食を作ることでした。約7名ずつのグループ4組それぞれに、自分たちが食べるカレーを作るよう同じ材料が配られました。こんなことは、ごく普通で簡単と思われるかもしれませんが、実は強力なチームワークと努力が必要でした。薪を焚き付け、火を調節し、食材を洗って切り、煮込み、皿や調理器具を洗う・・・これを全部成し得たのは偏にチームワークのお蔭...すなわち異なる文化的背景を持つ個人個人の相互理解と調和に係っているのです。性別、年齢、国籍など多様な人々がチームを組んで骨の折れる仕事をやり遂げることで、それぞれが「ミニ多文化共生社会」を経験することができました。
「夏のつどい」の有意義で且つ面白い数々のプログラムを通じて、我々が生きている多文化共生社会の理解を深めることが出来ました。ここで得た知識と経験を将来活用し、より活気のある、調和のとれた、多文化に優しい社会づくりに少しでも寄与できればと思います。
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