Together for Tomorrow 今日の世界を考え、明日の平和を語り合おう

2016年9月3~4日(土~日)青山学院大学 約410名

320d.jpg15県連の輪番制で行われる関ブロ研、今年は6年ぶりの東京都ユネスコ連絡協議会(加盟25団体)主催だ。当協会からは総勢約30名参加。オープニングにコスモスによる弦楽と合唱、司会の井上奈奈理事、また相良会長他多数が運営にあたり、地元開催を感じさせる活躍だった。開会式では主催者挨拶に続き、来賓の渋谷区長 長谷部健氏、青山学院院長 梅津順一氏より心のこもった御祝辞を頂戴した。320e.jpg

基調講演は、「他者と関わるネットワークを通した創造への道」と題し、脳科学者 茂木健一郎氏をお迎えした。不可知論から始まり、クレーとカンデンスキーのミニマルグループのお話では、小さな違いのグループ分けがその後の集団的な差別へ発展していく、という内容や、マインドフルネス等、ちょっと難しいと感じられる専門分野を身近な例示で、親しみやすく語られた。また若者文化のアニメやネット社会を他者ととらえて、ユネスコ活動が積極的に関わりを持つことの意義を説かれ、質疑応答等あり、多くの参加者が熱心に耳を傾けた。

今年の分科会は、通常より多い5つのテーマで11団体が事例発表を行った。特記すべきは2つの大学ユネスコクラブの参加だ。玉川大学は「広島・ポーランド(アウシュヴィッツ強制収容所)スタディツアーで考えたこと」。慶応義塾大学は「スタディツアーで巡る世界遺産、そこからみえるもの」と題して、なぜ鎌倉は世界遺産に選ばれなかったのか、など面白い考察があり、両校とも大変好評だった。

さらに今回は新しい試みとして、青年たち主催の「青年関ブロ研」開催や、ユネスコ川柳展示(公募作)などに挑戦した。このような活動が、次世代へ向けて、ユネスコの輪を広げる交流や新たな学びの場になることを期待したい。          

副会長 斉藤 真澄


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