主管:NPO法人目黒ユネスコ協会
2017年3月5日(日) 14:00~16:00
鷹番住区センター 参加:27名
講師:藤枝俊宣氏 早稲田大学 高等研究所 講師
アシスタント7名(早稲田大学 武岡研究室)
今回のテーマは、1mmの10億分の1という極薄の「ナノシート」だ。実際に触れ、その特性と可能性を子供たちに体現してもらう。まずはその薄さと、しなやかさにびっくり。何しろ1円玉を25?30個ものせられるのだ。ナノシートの材料は昆布(アルギン酸)、甲殻類(キトサン)、穀類(ポリ乳酸)などの天然由来。最先端医療での活用が有名だが、他にも様々な特性が紹介される。電気を通し、印刷したり肌に貼ったりできるので、ウェアラブル端末(皮膚に貼る電子回路)の実用化がすすめられているという。シートに印刷したQRコードを読み取ってのネット動画配信では、子供たちが大喜び。これからも様々な分野での応用が期待されている。
現代の科学は、1つの専門分野に留まらず、いろいろな技術を取り入れて新たなものを生み出す、複合型の"異分野融合研究"が主流になっているとのこと。講師の藤枝(ふじえ)先生は「Aだけでもすごいが、Bと合わせてみたら、こんなことも、あんなこともできる、という発見の喜びを子供たちに体験してほしい」と語られた。
低学年の子供たちも多いなか、指導する学生側も苦労していたのでは?と尋ねると、「人に教える難しさを学ぶのに絶好の機会です」なるほど、こういう方々が理数教室を支えているのだ、と実感させられた。
広報 林 多香子
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