326_04.JPG目黒区では毎年8月に、区内の小、中学校の生徒を「平和の特派員」として広島に派遣している。そこでは平和式典に参加して、資料館の見学や、被爆者のお話を聞き、原爆の恐ろしさ、戦争の悲惨さを学び、又、原爆の子の像に千羽鶴を捧げて子供たちに平和の心を育てる事業をしている。目黒ユネスコ協会も毎年区にお願いして、会員や日本語教室の外国の方たちに折っていただいた千羽鶴に平和のメッセージを添えて広島に届けていただいている。

目黒ユネスコ協会は民間ユネスコ活動を推進するために昭和29年に誕生した。そこには目黒の著名な美術家達が深く関わっていた。「美術で平和に貢献」という命題のもと、美術展、美術教室、等々に力を注いだ。中でも「広島平和の鐘」を作られた香取正彦先生(鋳金で人間国宝)の存在は大きかったと思う。二度と戦争がおこらぬよう祈願して作られた広島と同じ鐘が先生より区に寄贈され「目黒平和の鐘」として区民センターの中庭に置かれている。 毎年、8月6日の区の平和祈念のつどいのあと、正午から「目黒平和の鐘」の音が響きわたる。平和を願うユネスコの皆さま、8月6日に鐘を打って先人の思いを今一度かみしめてはいかがでしょう。

目黒ユネスコ協会 副会長 望月 昇


【付記】

・平和祈念のつどい/献花式8月6日9:30~区民センターホール

・平和の鐘の打鐘8月6日正午~区民センター公園内鐘楼

※この催しは、昭和60年に目黒区が「平和都市宣言」を行ったことをきっかけに、戦争犠牲者の追悼および恒久平和を願って毎年開催。

※大勢の皆様の参加をお待ちしております。


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