2018年2月9日(金) 14:00~15:30  緑が丘文化会館 第3研修室
主催:目黒区教育委員会 主管:NPO法人目黒ユネスコ協会 参加:68名
講師:牧野健太郎氏 (NHKプロモーションプロジューサー・明治大学リバティアカデミー講師) 

アメリカ、ボストン美術館所蔵の浮世絵コレクションは、門外不出が厳守され、全く一般公開されていないが、牧野講師はデジタル化を許された。それによって、部分拡大もでき、細かい箇所まではっきりと可視化される。おかげで私たちはお江戸にタイムトリップすることが出来たのである。
浮世絵を単なる江戸の風景と一瞥する程度の無知な私だったが、今回の講座で浮世絵に対する見方がすっかり変わった。それは嬉しい驚きであった。浮世絵にどれほどの江戸の暮らしの情報が秘められているか、知るところとなった。
 まずは、会場の正面に浮世絵のデジタル画像が映し出されている。それがズームされ、私たちが注目している中、講師の無尽蔵とも思われる江戸の知識が、軽快でユーモアあふれる口調とともに飛び出してきた。
一例をあげると、広重『東海道五十三次日本橋』は、どの位置から描かれているか、何時頃であるか、毛槍2本の存在によって参勤交代の様子であるのもわかる。何万石の大名か、侍たちの様子も洞察できる。庶民に目をやれば、魚市場から戻ってきた魚屋が切り分けて売るためのまな板を持っている。魚の種類によって季節までわかる。大根や葉ものもはっきり見え、この時代の庶民の様子が生き生きとよみがえる。他にも私たちはすっかり江戸の人になり、川崎の舟番所に行ったり、「美人画」に見入ったりした。可笑しな判じ絵には思わず笑ってしまった。江戸の暮らしは実に活気あふれたものであった。

広報 清水 敦子


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