2018年6月16日(土)国立劇場 歌舞伎鑑賞教室 参加:32名

目黒ユネスコ日本語教室の在日外国人学習者等24名が、6月16日(土)午後に半蔵門近くの国立劇場で歌舞伎鑑賞教室を見学した。引率やお世話のため日本語教室のスタッフ数名も同行。
一行は、中目黒駅を出発して渋谷で地下鉄に乗り換え、半蔵門駅で下車、国立劇場へ。人の往来が多い渋谷の乗換え等で迷子が出ないよう4、5名のグループに分かれて行動したため、ふだん交流のできない者同士で会話が弾み、すっかり親しい友達になれた。
国立劇場の庭で記念撮影してから入場してみると、中学生、高校生の姿が多く歌舞伎鑑賞教室にふさわしい会場だった。 学習者は、希望の言語(英、仏、中、韓)で聞けるイヤホンを借りて解説などを聞いた。
まず歌舞伎の見方について坂東巳之助さんの解説があった。会場からボランティアの女子生徒2名が舞台に上がり、坂東さんから歌舞伎の技であるすり足や見得の切り方などを教わり、恐る恐る練習するなど楽しい時間になった。
次は本番の連獅子。これは長唄による舞踊で、舞台上には三味線、太鼓、鼓、笛の伴奏と唄の男性数名、合せて20数名が長唄を演奏する。
この長唄に乗って親獅子と子供の獅子が踊る舞踊で、セリフはない。
ストーリーは、文殊菩薩の住まわれる険しい清涼山にすむ獅子の親が子供を崖から蹴落とし這い上がってきた子供だけ育てるというお話。その中で親は蹴落とした子供を心配し、子供は親を慕う一心で崖を這い登って来る。この親子の情愛の表現が見ている者にもスーと伝わり胸が温かくなった。
つづいて、清涼山へお参りする2人の僧の軽妙なやり取りが入り座を和ませる。
最後に、長く白い毛の親獅子と同じく長く赤い毛の成長した子供の獅子が登場し、牡丹の花に戯れ、そして力強く長い毛を左右に振ったり、円を描くように振り回して踊る。ここが最大の見どころ。親獅子を演ずるのは中村又五郎さん、子供の獅子を演じたのは又五郎さんのご子息、中村歌昇さんだった。道理で息のあった演技でした。
2時間があっという間にすぎ、緞帳がおりた。しばらくは誰も立ち上がらず余韻を楽しんでいるようだった。私たちも帰り道に思いをはせつつ、大勢の観客に交じって劇場を後にした。途中、参加者に感想を聞いたところ、異口同音に、とてもよかった、きれいだった、楽しかったとのことだった。

日本語教育委員会 爲季 繁


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