2018年7月7~8日(土~日)函館市芸術ホール

今大会では、①縄文文化の世界遺産登録への取り組みや②先住民族「アイヌ」について、深い学びがあった。

①特別講演/講師阿部千春氏:1万年以上続いた縄文時代は、気候変動や災害など厳しい自然環境の中、農耕時代とは違って土地の所有や格差がなく、人殺しのための武器のない、共生社会だった。東北・北海道に分布している縄文遺跡や、埋蔵品「中空土偶」国宝(函館市所蔵)等を纏めて世界遺産登録を目指している。

②パネルデスカッション:教育、地域遺産、アイヌ、環境問題について、様々な考察があった。その中でパネリストの一人加藤敬人氏は自身をアイヌ人と紹介し、絵本を使っての子どもたちへの指導や、海外の少数民族との交流など、アイヌの社会的な地位向上のために活動していると語った。
(付記)アイヌ民族(推計人口2万人弱):北海道開拓史約150年の中で、「土人」とさげすまれた長い差別の時代を経て、2008年「先住民族」と政府から正式に認定された。現在2020年完成予定の「民族共生象徴空間」(白老町)の開設など、積極的にアイヌ文化を国際社会に発信中だ。

③「函館野外劇」:創立31年、すべて市民による創作・運営で、会場は函館のシンボル五稜郭公園野外ステージ、夏の夜のみ公演だが、今回は特別に舞台で上演された。ミュージカル仕立ての圧巻の函館歴史絵巻に、会場はすっかり魅了され拍手喝采だった。

次年度全国大会は、東京豊島区。東京都からの参加者は全員登壇し、開催地アピールをした。
閉会式で、日ユ協連鈴木理事長は、誰も置き去りにしない、持続可能な開発教育や、平和な社会の構築など、ユネスコの理念を力強く訴え、「来年は東京でまた会いましょう」と大会を結んだ。

事務局長 斉藤 真澄


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