2018年9月8日(土)・9日(日) 会場:茨城県立県民文化センター(水戸市)  参加:約300名

1日目には、オープニングイベントとして、ユネスコ無形文化遺産「日立風流物」のからくり人形芝居が保存会の人々によって披露された。開会式のセレモニーに続き、基調講演は「江戸時代の教育と現代―『弘道館を世界遺産に』の運動に触れて」と題して茨城大学名誉教授の鈴木暎一氏が講演した。江戸時代の教育は、民間主導で各々の地域の実情に即して、主体的・積極的に私塾が開設され、武士も庶民も学んでいた。水戸藩では、19世紀半ば、藩士とその子弟が学ぶ弘道館を開館し、藩校としては全国一を誇る敷地に学問と武芸の両方を重視した施設を整えた。館内は水戸の学風を今も伝えている。
 その後は、4分科会(「ユネスコスクールと民間ユネスコ活動の役割」「世界遺産・未来遺産と民間ユネスコ活動」「平和活動・世界寺子屋運動と国際交流」「ユネスコ活動の活性化と情報化・会員増に向けて」)で提案者の発表と活発な質疑が行われた。
2日目の日ユ協連セミナーでは、来年30周年を迎える「世界寺子屋運動」のこれまでの事業を振り返るとともに、現地の様子や今後の事業展開のあり方等について講演と情報提供があった。
 ・支援地カンボジアから来日した現地事務所の職員が、シェムリアップ州での活動の様子を語った。
また、スタディツアーに参加した高校生が、見た事、感じた事等を話した。
 ・日ユ協連理事の笹井宏益氏は、世界的な視野でみたノンフォーマル教育の状況、そして、世界寺子屋運動が果たしてきた役割と今後の方向性について講演した。
今回の研究大会への目黒ユ協からの参加者は2名であった。次年度の埼玉大会には、青年をはじめ多数の会員のご参加を期待したい。

理事 久富美智子


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