目黒区立五本木小学校 校長　深谷 千恵 先生

五本木小学校は「ユネスコスクール」である。五本木小学校＝ユネスコスクールというわけではなく、五本木小学校の一部にユネスコスクールという性格付けがされている、と考えた方がよいだろう。この性格は目黒区内でただ１校のもの、「たった１校であるということに誇りを持って歩んでください」と、声をかけていただくこともある。
ユネスコの精神を大事にしていると価値付けすることができる教育活動を、本校の教員は日々熱心に展開している。また、そのような学習に、子供たちは嬉々として取り組んでおり、自分の成長につなげている。学校教育の基本方針となる小学校指導要領、今後１０年間の目玉となるいわゆる『主体的・対話的で深い学び』が多く期待できる時間でもある。
平成３０年度は､その教育の有り様を少しでも理解していただければと考え、年間４回の「ユネスコスクール便り」の発行に取り組んでみた。春号から冬号まで４号を在籍児童のご家庭を中心に届けさせていただいた。各学年での取り組みや各教員からのメッセージが載ったこの便りが、何かの折にお目にとまっていれば幸いである。
令和元年度・２年度は、東京都の「持続可能な社会づくりに向けた教育推進校」をお引き受けしている。この推進事業の目的は、

となっている。長年、ユネスコスクールである中でのＥＳＤへの取組により学校としての基盤はできているということから、指定される運びとなった。特に「持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）」に関連した課題で授業を改善していくことになりそうである。これを新たな機会ととらえ、ユネスコスクールであることが子供たちの力につながるよう取り組んでいこうと意気込んでいる。