6月9日(日)14時の開始時間ぎりぎりに飛び込んで来たアメリカの若者1名。持って来た大きな紙袋の中からゴソゴソと取り出したのは なんとかなり着古した男物の着物と半幅帯でした。彼は器用に和服に着替え、他のすでに着席しているフレンドシップメンバー(FM)の人たちの中に滑り込みました。
さて、青少年プラザ5階の広い和室には、家族で申し込んで子供を連れてきた人、ご夫婦(恋人?)の二人連れ、または単独で参加した人など28名のFMが着席し、2つのグループに分かれて「畳に座布団を敷いて座って待つという苦痛」をまず体験。
その後、茶道講師石原宗香先生の「お作法の説明」に続いて「クロモジを使って季節の和菓子を食べ、抹茶を頂く」という所作を全員が体験しました。最初は神妙な緊張した表情をしていたFM達でしたが、お茶菓子の後は雰囲気も和らいで好奇心いっぱいの眼また眼…。最後は「自身で、茶筅で泡立て、抹茶を頂く」という体験もして、15時半過ぎにお開きとなりました。一葉の葉をあしらった紫陽花姿の生菓子がとても美味しかったことをお伝えします。
茶道にはたくさんの約束事や深い歴史があって一朝一夕に準備し説明はし切れないところを手際よく上手に手配してくださった石原宗香先生、他にお手伝いくださった沢山の方々に敬意と感謝を申し上げます。
普段は教室での限られたお付き合いですが、「茶道体験」を通して、参加者全員がお互いのいつもと違う顔を発見し、新しい交流や理解が増したことを実感した楽しい半日でした。
ところで1つ質問、抹茶はなぜ「たてる」というのでしょうか?ご存知の方教えてください。
日本語教育活動委員会 梶谷 恵子
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