TUNさん PANさん 国際教育支援社会貢献賞
目黒ユ協が、長年に亘って行ってきた支援の一つに、「ダルニー奨学金」がある。
1987年に設立した「民際センター」の創立者は、タイの東北地方の村で経済的に貧しく中学校に就学できない現状を知り、教育支援により子ども達に就学の夢をかなえる団体を立ち上げた。そして、その村で親しくなった少女の名前をとって、「ダルニー奨学金」と名付けたという。「民」と「民」を結びつける国際貢献を「民際」と呼び、「民」の力による教育支援を通じて、国際交流・平和構築を目指している。2014年に公益財団法人に認定され、メコン地域5カ国(タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマー、ベトナム)に事務所を開設し、奨学金、学校建設、教材支援、教師養成など教育に特化した支援を行っている。
昨年度、目黒ユ協は、民際センターから20年以上、支
援を続けてきた団体として、「国際教育支援社会貢献賞」を頂いている。
今年度、支援している生徒は、タイのローイエット県に住む2名で、二人とも同じ小中併設校(生徒総数123名)の中学1年生である。民際センターからは、学校名、生徒名、生年月日、身長・体重、両親・兄弟姉妹等の家庭環境も記された生徒の写真入りの証書が送られてくる。タイの中学校は3年制で、卒業まで継続することが多いが、諸事情で支援する生徒が代わることもある。いずれにしても、証書は毎年送られてくる。生徒宛に手紙を送ることも可能だ。日本語で書かかれた文は、民際の事務所で現地語に訳し、本人に届く。直接会ってはいないが、里親になったような気分で、卒業まで、支援を続けようという思いが湧く。
支援委員会 久富 美智子
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