NPO法人目黒ユネスコ協会 会長 宮下 晶子
本2021年は日本が1951年に国連機関UNESCOに加盟して70周年の節目の年になります。目黒ユネスコ協会はユネスコ憲章の崇高な理念に賛同し、1954年以来民間の草の根活動を支援してまいりました。その間の協会員の皆さまの多大なるご努力に感謝申し上げます。
しかしながら現在、昨年来のコロナ禍のためにこれまでのような活発な活動に支障が出始めています。いち早くZoomなどを使い、YouTube等の動画配信など新たに開始したプログラムもあり、今年はさらに発展が予想されますが、一方、コロナ禍が引き金となった経済不況のために、「貧困」「格差」といった課題が増大し、平和で持続可能な社会実現の壁となっています。こうした状況に向き合い、私たち目黒ユネスコ協会はどのように対応してゆくべきか。これは未だ経験したことのない大きな課題です。
この問題はひとり目黒ユネスコだけでは解決できません。各地域の他協会と連携し、協力して活動することが求められています。各自がユネスコ憲章理念の原点に戻り、同じ思いを共有し、幅広い活動を各地域で展開すること、更には老若の世代を超えてお互いに協働することが、何よりも重要になっています。具体的には、地域の皆さまを広く巻き込んでの活動の場作り、遠隔地との連携、その場を通じたユネスコ理念の普及の実現が考えられます。
2021年度も依然としてコロナ禍の影響が残り、引き続き中止を余儀なくされる事業も多いかと予想されますが、この災禍に負けることなく、全員が協力し知恵を出し合い、伝統あるユネスコ活動を続け、絆を深めましょう。
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