2021年11月24日(水)~28日(日) 目黒区美術館区民ギャラリー
目黒区立五本木小学校 教諭 鈴木陽子氏

五本木小学校は2011年にユネスコスクールとなりました。学校内に目黒ユネスコ協会があるという、何とも恵まれた環境にあります。ユネスコ協会の方々には大変お世話になっています。3・11や豪雨災害などの募金活動に何度も参加させていただいた子どもたちは、たくさんの体験的な学びの機会を得ています。
本校の子どもたちがこの美術展に参加させていただくのは8回目になります。今回も、会場に展示された作品からは、表現者のたくさん声や思いが聴こえてくる、いのちのにぎわいにあふれていました。
今年は3年生が「大地のおくりもの」という図工の授業で表した作品と土を展示しました。自然の土をほんのひとにぎり採取し、天日に干し、ふるい、ガラス瓶に詰めて鑑賞しました。子どもたちから、「大地の土はなぜみな色がちがうのだろう。」という問いが生まれます。その土に糊を混ぜて、絵の具にして表してみながら土のよさや面白さ、不思議さを感じ取りました。

そしてこの授業の中で、無農薬、無施肥で美味しい枝豆をつくる、山形県の枝豆農家さんの土への思いにも傾聴しました。子どもたちは「大地の土はなぜいのちを生み出すのだろう。」という新たな問いをもちました。自然を慈し

み、生かされている大地に想像をたなびかせ、心に地球をもてる人になってほしいと願った取り組みです。
この取り組みに関心を持たれた会場の観覧者とそのお孫さんと一緒に、土のこと、作品のプロセス、感じたことなどをお話しながら交流をすることができたのは、何より嬉しいことでした。
美術は形や色などを介して、ここにあるものを手掛かりに、ここにはないものを想像することが出来ます。試行錯誤して新しい世界や自分をつくりだしていきます。美術は世界共通の言葉でもあります。
目黒ユネスコ協会、未来を担う気仙沼の子どもたち、目黒区の子どもたちが、美術を通してつながり、戦争や紛争のない平和な世界を築き、心に地球をもち続けていくことをめざすこの展覧会は、とても大きな意味や価値あるものだと思います。

付記/ 祝 目黒区立五本木小学校は、2021年開校90周年を迎えられました。


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