講師:広中由美子氏(早稲田大学名誉教授) 主催:目黒区教育委員会・主管:目黒ユネスコ協会
日時:2023 年 8 月 6 日(日)14:00〜16:00 場所:緑が丘文化会館 参加児童:11 名、関係者:15 名








数学の楽しさを見出すことをテーマに、多角形を用いたパズルを使って図形について学びました。まずは一種類の多角形のみを使って、平面に敷き詰められるかという問題について考えました。正三角形から順に紙とペンを使って試してみると、三、四、六角形でしか作れません。実はこれは図形の内角の和を考えるとすぐ分かることです。平面、すなわち 360°を作るには何枚の正多角形が必要になるかを考えます。正三角形なら 6 枚、正方形なら 4 枚、正六角形なら 3 枚あれば 360°を作れますが、他の正多角形の一つの角ではどれ程整数倍しても 360°を作れません。よって上記 3 種の正多角形だけが平面を作ることができるというわけです。実はこれを証明したのは、かの有名なピダゴラスだそうです。それでは、今度は複数種類の正多角形の組み合わせならどうでしょうか。ルールは頂点と頂点を合わせる。そしてどの頂点を見ても同じように多角形同士が集まっている。特に後者のルールが肝で、一見平面が出来たようでもいくつかの頂点を見て組み合わせが異なっているとダメです。第2 問を解くにあたり、まずは内角の和を考えます。そうして正多角形の組み合わせについて、いくつか候補を検討し、パズルを使って検証してみました。特に良かったのは、初対面同士、話すこともなかった子どもたちが最後には力を合わせて大きな平面を作り上げたことです。

青少年委員長 神戸陸太朗

子どもたちの感想「楽しかった!」「楽しかったのもあるし、頭をつかった…」「手も疲れた」「とっても面白かっ た」「できて嬉しかった。また、他の図形でもやってみたい♪」「3336ができなかった」「むずかしかった」「最 初は大変だったけど、グループ作業は楽しかった」「どうやったら、パターンができるか、頭をつかった」


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