主催:目黒区教育委員会  主管:NPO法人目黒ユネスコ協会
日時:2024年12月6日(金)8:30~19:00 参加:74 名 内外国人:32 名

目黒川船入場公園を出発してから2時間余り、降り立った所は、長瀞・岩畳。足元に連なり広がる岩、向こう岸の縞模様にみえる岩と赤や黄にそまった木々が川面に映る・・・その素晴らしい景色と澄んだ空気は、バスでの移動の疲れを吹き飛ばすものでした。皆さん、足元に気を付けながら、岩の上を歩いたり、座ったり・・・思い思いにゆったりと自然を味わっていました。
昼食は日本食の鮎料理でした。その後は、秩父まつり会館にて展示室の、江戸時代のものを復元したという屋台・笠鉾を鑑賞、その大きさと豪華さに圧倒され、3Dシアターで、それらを曳き回す人々の熱気を体感することができました。夜祭りは12月2,3日でしたが、6日までは大祭り期間中ということで、秩父神社ではお神楽がとり行われており、短時間でしたが観ることができました。ユネスコ無形文化遺産に登録されている「秩父祭りの屋台行事と神楽」を有するこの地の文化と暮らしを伺い知ることが出来ました。
その次は、ちちぶ銘仙館へ。秩父銘仙は、国の伝統文化財に指定されており、その特徴は、玉虫色に光る表裏のない絹の平織物である、と説明を受けました。建物は昭和5年に建築されたという当時の特徴的な建築で、国の有形文化財に登録されているそうです。銘仙が仕上がるまでの工程別に展示室があり、染めから織りまでをみることができました。仕上げられた羽織の試着もできて、記念に写真を撮る参加者の姿もありました。二度の戦争を生き延びた銘仙の技術ですが、昨今では着物の需要も少なくなり、今では秩父銘仙を生産しているのは6軒だけだそうです。戦争中は軍需品としてパラシュートやゲートルを作っていたということ、また当時の日本政府は秩父銘仙で作った黒紋付をヒトラーに送ったこと、その返礼としてクリスタルの皿を受け取ったそうです。

帰路では、しばしお買い物休憩、パンや豆腐製品をおみやげにしたり、味わったりなどの時間は、たくさん見聞きしたこの日の最後の貴重な息抜きとなりました。秩父の自然、文化、工芸と多くを見聞することで時代の変化にも意識を向けることが出来た一日でした。

交流  鈴木 やよい


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