皆様ご存じかと思いますが、昭和29年の目黒ユネスコ協会の立ち上げに目黒の美術家たちが関わっていました。広島平和の鐘の作者香取正彦氏、目黒寄生虫館を創られた医師の亀谷了氏、他著名な陶芸家、美術家(30名)たちです。もう二度とあのような戦争はいけないと美術部員は「美術(芸術)は如何に平和に貢献できるか」を命題に展覧会を組織し、「美術は、全世界の人々が愛するものであり、理解できるものである。美術(芸術)は言葉と同様に人々の心を結ぶことができる」と目黒ユネスコ美術展を立ち上げ、昭和40年以降は目黒区文化祭参加プログラムの一つとなり、従来の美術作家と一緒に在日外国人、留学生、一般会員美術愛好家、日本と世界の子供たちの発表の場となりました。そして目黒区美術館が落成以来、区民ギャラリーを会場として使わせていただき、その中で「平和を考える企画展、文化講座、美術教室生徒作品、チャリティーコーナー」なども設けて、一般区民やユネスコ会員の交流につながる美術展として、なくてはならない存在になっています。
 目黒ユネスコ協会も創立から71年を過ぎ、時代とともに平和活動のあり様も変化してきましたが、いまだに世界各地において武力紛争はなくならず、その犠牲者である子供たちのことを思うと心が痛みます。我が国においても、14年前の3.11東日本大震災とそれに伴う津波で多くの方が亡くなり、福島では原発事故も加わるなど、すべての日本国民が自然の脅威を目の当たりにしました。また近年、地球規模の温暖化による気候変動による、災害が多発、3年に及ぶ新型コロナウイルスによる環境の変化、さらに突然なロシアによるウクライナ侵攻など。予想もつかない新たな脅威と向き合う中、年代を問わず人々の心の分断が起きています。このような中、美術展を通し先代たちが築いてきた平和につながる「アートで心を結ぶ」活動が今まさに必要ではないでしょうか。ユネスコ憲章前文にある「戦争は人の心の中から生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」を命題に諸先輩の平和の思いをつなぐこの美術展にこれからも力を入れていきたいと思っています。

芸術文化担当 望月 昇


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